ロゴ
ヨタばなし★スターメンバー バックナンバー:vol.49

●京拘置所の塀を見上げて学校教育を憂いてみる  

がらにもなくニッポンの教育について考えています。(ほんとか)
が、まずは別の話題から。

拘置所というのがあります。未決囚(被疑者・被告人)を拘禁する法務省管轄の施設です。判決を受けた後の服役囚を収容する刑務所とは違うけれど、イメージとしては"ろうや"だよね。
東京拘置所は、刑事被告人を収容する日本最大の施設です。死刑の設備もあります。死刑囚というのは特別で、未決囚扱いになるんだね。だから刑務所ではなくて拘置所にいます。
ま、そーゆーところに"時の人"ホリエモン号もいるわけで、毎日何やってんのかなーと思うと、「差し入れの百科事典を読んでいる」という。でね、思ったんだ。来る日も来る日も、3度のメシは出てくるし、屋根があって雨にも濡れない。しかもこぎれいなトイレ付き個室を与えられて、夜はふとんで眠れます。
事情聴取に呼ばれた時には「かいてんかいてんかいてんかいてん、ライブドアオート♪」ってグルグル回転しながら専用の小部屋にしゃべりに行けばよくて、後は百科事典を読んでいればよろしい。飽きたら中国史の本を読んで、気が向いたら韓国語の勉強をする。夢のような生活!
当初の報道では、冷暖房がない部屋でこの寒さはきついぞ、なんて言ってたけど、じつは冷暖房完備だということもわかりました。言うことなし。居心地満点。これならみんな行きたい(笑)。

あまりにステキな生活なので、何か不便なことはないかなーと思ったら、あったよー!
百科事典を読みたい放題といっても、寝ころんでポテチをバリバリ食いながら読むというわけにはいきませんでした。ちゃんと起きて正座して、本は置かずに手に持って読まなきゃいけない。これは、いつも寝ころんでお菓子をバリバリ食っている僕としては相当きついです(笑)。でもまぁ、寝ころんでポテチをバリバリ食いながら本を読む、というのは本当はお行儀が悪いわけで、「ちゃんと座って、本を持って、正しい姿勢で読みなさい」とオトナに言われたら、あんまり反論もできません。「そんな近くで読むんじゃないの!目が悪くなるよ!」って実際によく言われたよ。こうもはっきりと、目が悪くなる恐れがある→だから近すぎないほうがよろしい、と言われると反論の余地は無いです。
せいぜい「目が悪くなってもいいやい!」「勝手にしなさい!」という微笑ましい会話が待っているだけです。
つまり、"お行儀"(しつけ)にはちゃんと理由があるわけで、ご飯をこぼす頻度が増すだろう→だからこぼさないようにするためには正座してお茶碗を手で持ってご飯を食べなさい、となる。椅子に座って犬食いしてもこぼさない器用な人もいるけれど、そういう話ではないです。正座する姿を美しいと感じる、そういう文化を育んだ国で自らが育つことの意味は、こぼさなきゃいいんだろーって屁理屈で反論することではないですから。

ところが、文化では説明できない不便さ、発見。なんと、独居房の扉からきっちり30cm離れた位置を頭側の端にしてふとんを敷かなきゃならん(笑)。29cmは怒られるのかな?31cmも怒られるのかな?え?さきほどの本を読む場合でも、扉を正面にして座って文机からきっちり30cm体を離して正座?
こ、これはすごい。厳しいというより、意味がないところがすごい。いや、ほんとは意味があるのかな。
とりあえず、塀の外で思いをめぐらせてみても、理由がみつかりません。頭を扉の方にして寝るのはいい。扉の方を向いて座るのもいい。これは扉の窓から監視する都合ということで理解できます。でも、布団の位置にしても座る位置にしても、きっちり30cmにしなさいというのはどういう理由からなのか。もちろん「30cmってルールがないなら150cmで文句あるか!」という極端な方もおるかもしれんので、目安というならわかります。が、ここまで細かいと、まるで学校の校則だ(笑)。
"悪いことをした人だから有無を言わさず厳しいルールに従わせる"というのもどうもおかしい。まだ刑が決まっていない未決囚は、服役囚と違うんだもんな。
3食付きで、冷暖房完備、トイレ・ふとん・共同浴場付き、家賃なし、就労なし、差し入れ可。なんで塀の外の僕らよりいい生活するんだよーっ!と思ったが、窮屈な時もありそうです。

で、ここに一気に話は"ニッポンの教育"へ。
ここまで細かいと、まるで学校の校則だ(笑)。
あー、すごい話になりましたよ。中学・高校では"有無を言わさずルールに従わせ"ています。"悪いことをした人"扱いってことです。学校って、まるで拘置所、すごい似てますね。校則がたくさんあるけど、いまいち理由がわからないものだらけです。

僕が中学生のころ、男子はいわゆるスポーツ刈りにしないと怒られた。僕が行ってたのは都内の公立中学で、たぶん、どちらかといえば"いい先生"が多かったと思います。いい先生っていうのは、生徒のことがわかる先生のことです。スポーツ刈りなんて嫌で、ある子はチェッカーズみたいに特に前髪を伸ばしたいし(←年がバレバレ)、ある子は全体をもっと伸ばしてデュラン・デュランの6人目になろうとしていた(←年がバレバレ)、そういうお年頃です。先生たちね、横と後ろの髪の長さを指で測って前髪は見逃してくれたり、苦心して生徒につきあってくれてました。だから僕自身は比較的恵まれてたと思う。のびのびやってました。
でも妙に厳しい先生もいて、そういう人は服装検査の時に、髪の長さとかスカートの丈とか測るためのものさしなんか隠し持っていたりする(笑)。生徒に恨みがあったのか、よほどヒマだったのか、今でもよくわからないけど、その先生も転職したほうが幸せだったんじゃないかと思うほどに、要らないところに労力を使います。で、まずはいきなり3mm長いと言う(笑)。明日までに散髪して来いと。でないと俺の手で丸坊主にしてやると。
腹が立って、スポーツ刈りの定義はなんだと聞きました。そしたら「手でこーやって、指の間から出ないのがスポーツ刈りなんだ」と言う。さらに腹が立って、だったら手が厚い先生連れてこいよと言いました。「そーゆー問題じゃない!」「そーゆー問題だって今自分で言ったじゃんか!」
まったくもう、あー言えばこう言う!お互いにそう思ったに違いない(笑)。で、とうとう「5cmだ!いや、5cmまでだ、3〜5cmまでだ!」と支離滅裂になって先生によって解釈が違う。
みなさん、スポーツ刈りの定義はご存知ですか?床屋さんやってる人は知ってるかもしれないけど、僕は知らない。一般的じゃないです。そういう定義のはっきりしない言葉を持ってきて校則にしようというのは学校側の完全なる自滅です(笑)。
ちなみに、5cm3mmだとなんでダメなんだという問いの回答は「つべこべ言うな」です。

生徒は囚人ではない。理由の説明できない規則で縛ろうというのは、人としてオカシイ。規則について先生は理由を説明できなければまずいです。こういう理由でこれを禁止するルールだと納得できるようにきっちり言われれば、もうちょっと言うこと聞けるんだ。先生は、勉強して特訓して、説明能力を養わなければダメです。意味を理解させる、それが教育ですから。

僕の中学では、僕より前の世代に、生徒会が制服を変えさせたことがありました。生徒の力で、女子のセーラー服がブレザーになった。ま、僕の時代になると皮肉にもおにゃん子クラブ全盛期で(←年がバレバレ)、ブレザーはイケてないと思ってて、それまでの歴史を知らないから生徒会がまた「女子の制服をセーラー服にする」っていう、冷静に考えると涙の出そうな議題を大まじめにあげようとしました。そしたら、代は違うけどおまえら生徒がブレザーにしたんだぞって言われて、こりゃ無理だっちゅーことになってひっこめた。
そんなことがありました。何やってるんだろうね、涙が出そうだね、青春って、青春って。
とにかく、生徒会が学校側とちゃんと闘えるのはいいことです。が、実際には、そんなに簡単じゃない。「学園祭でエレキギターを演奏させてくれ」という交渉はことごとく「エレキギターを演奏すると不良になるんだ、なんとなく、そんな感じ」という学校側からの一方的な理由でずいぶん上の先輩の代から決裂し続け、僕の代で初めて学校側に勝利した。エレキギターを演奏すると不良になる、という意味不明な理論展開がなぜまかり通るのかぜんぜんわからないけど、とにかく激闘を繰り広げましたね。
制服をどうするか、おしゃれをどうするか、ギターをどうするか、これは中学生にとっては非常に重要な議題です。だからがんばりました。青春って、青春って、泣けてきますね。
ことおしゃれに関する規則とは、本当は徹底的に闘うべきだと思います。その生徒の個性、センス、人格、品格に関わることですから。オトナが理由を説明しきれないなら、従わなくてよろしい、本当は僕はそう思っています。大いに反抗してよろしい、本当は僕はそう思っています。

でも、賢い(笑)生徒からすると、たまに怒られながら3年間テキトーにやっていれば解放されるわけで、まじめに議論するなんてばかばかしいことのほうが圧倒的に多い。そもそも規則がばかばかしいわけで、今の僕だったらまじめにつきあったりしません。
どれほどばかばかしいか、列挙してみます。

  • カイロは持ってきてもいいけど触っちゃダメ。持ってくる時は名前を書くこと。(某高校?)
  • "だるまさんがころんだ"で遊ぶのは禁止。(某高校)
  • むやみに"てるてるぼうず"をぶらさげない。(某中学)
  • 道路を壊したりしてはいけない。(某ヘルメット中学)
  • 学校で飼っている動物を盗まない。(某中学?)
  • 給食のキャベツ、レタスを投げない。(某中学?)
  • おならを人前でしたら「失礼」と言う。(某女子高?)
  • 制服は汚れたら着て来なくてよい。(某高校)
  • 学校のトイレは1日1回だけ使える。(某高校)
  • ケータイ・ストラップは1個まで。(某高校?)
  • 先生にあだ名をつけない。つける場合はその先生の許可が必要。(某高校?)
  • 先生に告白しない。(某女子高?)
  • 男女交際はかまわないが浮気などはいけない。(某女子高?)
  • 先生の恋人または奥さんを罵らない。(某女子高?)
  • 先生に交際を申し込まれたら、その先生が傷つかない程度に断る。(某女子高?)
  • パソコン教室のとき、アダルトサイトにはそんなに行かないようにする。(某中学?)
  • 学生にふさわしい恰好であれば私服可。携帯・音楽プレーヤーなど可。ナンパ・男女交際不可、同性愛も不可。バイクでの登下校不可。化粧不可。現金所持は30万円以下なら可。(某男子中学)

カイロを触らずに学校に持ってくるなんて、完全にイリュージョンです。涙が止まりませんね。
で、高校生が、だるまさんがころんだを邪悪に転用したんですね、高校生が(涙)。いじめはダメです。なぜなのか、オトナは説明できないといけません。
中途半端な説明はダメです。
中学生のしわざで何万個というてるてるぼうずが商店街にぶら下がって、困ったことがあったんでしょう。いや、てるてるぼうずが問題なのではなくて、"むやみ"というところが本質だと思いますが(泣)。
カイロの奪い合いはいかんよとか、おならは臭いよとか、食べ物投げちゃいかんとか、あのねー、こういうことは家庭でどうにかしましょうよ。これを校則にするのはオカシイですよ。ばかばかしい規則が増える原因は家庭にあると思います。学校は教育の場、家庭はしつけの場です。身に付ける文化、品格、礼儀、自尊心、秩序、尊重、などなどは家庭で培うものです。ちゃんと育てられた子には、くだらない学校の規則は必要ありません。
道路に関わらず、壊しちゃだめだ。窃盗もだめだ。

制服は汚れたら着て来くてよい。
泣けますね。誰か何とかしてください(涙)。
学校のトイレは1日1回だけ使える。
いいじゃないか、2回おしっこしたってよ。健康を害します。保健所のみなさん、何とかしてあげてください(涙)。
ケータイ・ストラップは1個まで。
先生に聞いて納得できる説明が返ってこないなら、2個目いってみよう!と思いますね。
先生のあだ名に許可がいるというのも困る。いや、困りはしないが、泣けてきます。

先生に告白するかしないかはプライベートな問題です。先生の気持ちしだいだし、問題なのは先生の処理能力のほうだ。
浮気ってなんだよぅ。奥さんのいる男と付き合っちゃだめってことですか、それとも二股はだめってことですか。
先生の恋人または奥さんを罵らない?あー、さては既婚の教師と女学生が、たいへんなことになったんですね。
先生に交際を申し込まれたら、その先生が傷つかないように気を使うのか。はっきり断ったほうがいいのに。通信簿に響くのかな。
女子高(たぶん)ってすごいドロドロですね。

パソコン教室のとき、アダルトサイトにはそんなに行かないようにする。
こういうのは心が休まる(笑)。よい子のみんな、"そんなに"行かないようにしよう!

しかーし笑うのが最後のやつ。
学生にふさわしい恰好であれば私服可。
これはいいです。"ふさわしい"ということの定義ができるのであればいいですよ。
携帯・音楽プレーヤーなど可。
これもいいです。この文面はさすがに、授業中に使ってよいという意味ではないはずですから、個人の持ち物なんて大きなお世話なわけです。
ナンパ・男女交際不可、同性愛も不可。
なんでしょうこれは。本当に目頭が熱くなってきました。ナンパとはどういう状態を指すのか。男女交際とか同性愛とか言ってますけど、重要なのは、"交際か愛か"のところかな、それとも"異性か同性か"のほうかな、どっちなんですかね。
バイクでの登下校不可。
中学生ですから(泣)。
化粧不可。
男子校です。それこそ"学生にふさわしい"の定義にすべてがかかっていますね。
現金所持は30万円以下なら可。
す、すごいですね、僕なんて、今でも30万円持って歩いたことがないです。思いっきり泣けますね。

えー、なんだかよくわからなくなってきましたが、ニッポンの教育はもうダメかもしれないと思いました。
あれですよ、とにかく、オトナがちゃんとしないとダメです。

2006.4.1

日刊ヨタばなし★スターメンバー




フリーコメント(未記入でもOK)



back  home

カラーピックアップシステムであなただけの1着を作ろう!
はじめての方へ
デザインカテゴリ
 ・ワンポイント
 ・毒舌
 ・ポップ
 ・和風 ・
  エスニック

 ・ロゴ
 ・さるおの
  ハンドライト

デザイン一覧
価格・送料
日本の四季を肌で感じる花札をTシャツにプリントしました。五光や四光などの大役を狙うもよし、短札で地道に攻めるもよし。猪鹿蝶や月見で一杯と洒落てみるのも粋なものです。
デザイン一覧
価格・送料
当店で取り扱っている素材についてのご説明。
半袖Tシャツ
長袖Tシャツ
トレーナー
プリント インク
特定商取引に関する法令に基づく表示
お問合せはこちらのページからどうぞ
カゴの中を確認する


Copyright(C) 1999 - 2008 Kook's-Highhat All rights Reserved.