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ヨタばなし★スターメンバー バックナンバー:vol.48

●天皇家のY染色体  

世の中、いろいろと騒々しいことになっております。
マンションが倒れそうだとか(←わかってない)、ライブドアがヘンなことしたとか(←わかってない)、トリノでオリンピックやるぞとか、ニュース番組が賑やかです。
それぞれのニュースについて僕も僕なりに思うところはありますが(ほんとかよ)、刹那のできごとよりも、日本の歴史にかかわるある懸案事項について、「まったく世間に理解されていないんじゃないか」と気になっていることがあるので、そのことについて書いてみようと思います。えっとね、天皇家の話ね。

昭和天皇が亡くなって、今の天皇がいて、皇太子(浩宮)がいて、その娘さんの愛子さま、彼女を天皇にするかしないかっていう、あれです。フェミニストのおかしな人たちが、「過去にも女性天皇がいたんだから、愛子さまが即位してもいーじゃないか」とか「男女平等の時代だぞ」とか見当外れなこと言って、女性天皇容認ムードを漂わせているようですけど、そーゆー話じゃないんだよなぁ。ちゃんと理解しないで精神論で熱くなっていると、ニュースはあんまりおもしろくない。やっぱりなんでも本質を理解しないとだめなんじゃないか、そー思うので、本当はいったい何が問題なのか、それを書いてみます。

まず、愛子さまが天皇になるのはまずいのか。
これはぜんぜんまずくない。過去にも8代の女性天皇がいましたよ。推古天皇、皇極天皇、斉明天皇、元正天皇、孝謙天皇、称徳天皇、明正天皇、後桜町天皇。
充分すぎる前例がある。
ならばどうして議論になるのかというと、これまでの8代はみんな中継ぎのピンチヒッターだったからです。愛子さまもピンチヒッターとして扱うのか、そこが議論の焦点。
この8代に共通する"ピンチヒッター"というのはどーゆーことかというと、男系男子の後継者がいて、その人が天皇になるまでの中継ぎとしての即位ということです。たとえば、いちばん近い例で、江戸中期の後桜町天皇(第117代)は桜町天皇(第115代)の娘さんで、腹違いの弟の桃園天皇(第116代)が21歳で死んでしもうた。桃園天皇のお子さん(後桃園天皇)は当時4歳。まだちっちぇーなぁということで、大きくなるまでの間の中継ぎとして伯母にあたる後桜町天皇が即位している。
この8代は全員、天皇が亡くなって即位した奥さんか、生涯独身かのどちらかです。いまだかつて、女性天皇としてだんなさんを持った例はないんだよね。
女性天皇が民間人をお婿さんとしてもらって、その子供が皇位についた先例がない。ということは、女性天皇はいてもいいけれど、その子供が後を継ぐのはだめだと、そーゆーことになる。
本当の問題は、"愛子さまをピンチヒッターとして扱うのか"の先、"愛子天皇の後継者をどうするか"ということなんです。

これを、「男女平等なんだから女だっていいだろー」とか「差別だ」とか言うのは、安易すぎる。
たしかにもともと、"血は男子によって伝えられる"というまるで差別のような迷信のような、そーゆー発想があったことは事実です。が、現代の遺伝学は、これを実証してしまった。人間は23対(46本)の染色体を持っていて、そのうちの1対(数え方に決まりがあって、23対目ということになっている)は性別を決めるためのものです。性染色体はX染色体とY染色体の2種類があって、男子の23対目はXYの組み合わせ、女子の23対目はXXの組み合わせということになっています。あるカップルの子供は、お父ちゃんからXかYのどちらか、お母ちゃんからは2つのXのうちのどちらかをもらう。もらった組み合わせがXYなら男の子、XXなら女の子。したがって、Y染色体は必ず、お父ちゃんから息子へと代々継承されるのであるよ。女の子が持ってるのはX染色体2本だから、将来男の子(孫)を産んだとしても、その孫のY染色体は自分のだんなのものであってお父ちゃんのものではない。女の子の家系ではお父ちゃんのY染色体が伝わらないんだ。
これを、"万世一系の皇統"と言います。皇太子や秋篠宮が持ってるY染色体は、代々遡って、神武天皇(初代)まで辿ることができる。これが天皇家です。だから女性天皇は結婚して子供産んでどうのこうのというのがなくて、中継ぎなんだね。
父方を辿ると必ず神武天皇まで遡れる(お父ちゃんが天皇家のY染色体を持っている)人を"男系"と言い、父方を辿っても神武天皇に繋がらない(万世一系の皇統ではない)家系は"女系"と言います。女系はお母ちゃんとかおばあちゃんとか、女親を介して天皇につながる家系です。
愛子さま自身は父方が皇太子だから男系の女子。愛子さまが将来産む子供は、愛子さまのだんなになる人が天皇家のY染色体を持っていれば男系だけど、民間人をお婿さんにもらってできたお子さんだと女系ということになる。

うわぁー、だんだんわかってきたね。要は愛子さまのケッコン問題だー。今年の4月にやっと幼稚園に入る愛子ちゃんの将来のケッコンを、今からみんなでワイワイ心配しているわけです。誰か僕の心配もしてください。
愛子さまが民間人と結婚して女系の赤ちゃんが即位するとなると、お家断絶です。
2千年もこだわりつづけてきた男系による継承を、単なる勘違いフェミニズムのためにぶち壊していいのか、そーゆー議論です。女性天皇の可否じゃなくて、女系男子(愛子さまの子供)が天皇に即位していいのかっちゅー話です。"女性"だからどうこう騒いでるんじゃなくて、"女系"で天皇に即位した例がないから騒いでるんだ。もっとはっきり言ってしまうと、天皇制廃止につながる議論なんだよね。

このへんが、理解されてないような気がするんだなー。女性と女系は違う言葉です。

解決策はないのか、というと、じつはあります。2千年もふんばってきたわけだから、そりゃ今までだってピンチを乗り越えてきましたよ。
さきほどの後桜町天皇、腹違いの桃園天皇が早死にしちゃったんで、後桃園天皇が4歳から12歳なるまでの間中継ぎをやりました。で、12歳の甥っ子に天皇の位を譲位したら、なんと甥っ子も21歳で死んじゃった。残すはその甥っ子の妹の欣子さんだけっすよ。ピンチです。女の子ひとり、今の愛子さまと同じ状況ね。で、どーしたかというと、5代遡った第113代東山天皇の曾孫(祐宮)を連れてきて跡継ぎにしました。その曾孫さま(光格天皇)は欣子さんと結婚しています。
この曾孫と後桃園天皇、百年前に分家した上、7親等も離れているが、そんなことは気にしないのである。大事なのはY染色体の継承ですから。
これと同様の例はいくつもあります。先代が死んじゃって、息子もいないし兄弟もいない、しょーがないから、約200年前の分家から誰か連れてきて、10親等も離れてるけどいいや、とかね。
直系の男系男子がいないときは、どれほど離れていようが、傍系の男系男子を世継ぎにする。逆に、男系男子の後継者はいるんだけどまだチビッコだっちゅーときにピンチヒッターになるのが女性天皇の役割。何親等離れようが、男系であれば皇位につける。これで天皇家はやりくりしてきたんだ。

親戚探してなんとかなりそうです。
戦後、GHQに皇籍離脱を強制されて民間人になった、かつての宮家とかに皇族復帰してもらってもいいんじゃないかな。傍系の男系男子、いるみたいだから。
それで、愛子さまがその人を気に入れば結婚してもいいだろうし。そしたらこれまでの歴史同様、脱ピンチですよ。眞子さまか佳子さまが結婚するんでもいいしな。

天皇家に不自由はつきものです。
思い切って歴史にピリオドを打って、女系でいいよってことにしたとしてもね、日本史上初の女性天皇の夫なんて恐ろしい身分、マトモな男子ならたぶんビビるのだ。

※直系とか傍系とかがわからないときは前回(2005年12月1日発行)のヨタばなし『俺たちは、ただの青海苔を売るのか? それとも夢を売るのか?』をお読みください。

●さるおのキッチンへようこそ


「じゃがいものあったかサラダ」です。

【必要な材料】
  男爵いも(大) 2コ
  ハム(またはベーコン) 3枚
  レタス 大きい葉っぱで2枚
  タマネギ 1/8コ
  にんじん 2cm

【調味料】
  キューピー テイスティドレッシング きざみオニオン
  (マヨネーズベースのドレッシングならなんでもいいと思います)
  塩 ひとつまみ
  乾燥パセリ 少々
  コショウ 少々

【作り方】
  1. じゃがいもは皮をむいて10等分ぐらいに切って、水から15分茹でます。

  2. ハムは適当な大きさに、タマネギは千切り、にんじんは薄く切って、レタスはちぎります。

  3. 2と調味料(全部)をあえます。

  4. じゃがいもが茹だったら熱いうちに3に入れて一緒にあえます。

【食べる】
  なんでも冷めないうちがいいです。すごく美味しいです。

2006.2.1

日刊ヨタばなし★スターメンバー




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