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●先進国オランダ
最近、「ここがヘンだよ日本人」とか「ニュースステーション」 で、ヨーロッパやアメリカ(特にオランダ?)のことを目にすることが多い。僕が見たのは、「売春が合法(オランダとドイツ)」とか「安楽死が合法になろうとしてる(オランダと近いうちにベルギー)「捨て子が認められてる(ドイツとアメリカ)」とか「麻薬が合法(オランダ)」とか、そんな感じのやつ。
なんとなく腹が立ったので、僕の考えを書かないとどうも気がすまない。僕の考えを読んで腹を立てる人もいるかもしれないし、ふーんってだけかもしれない。人にはそれぞれ自分の考え方ってものがあるんだからあたりまえだよね。とにかく何かを感じて何かを考えることはすばらしいことだから、いろんなふうに受け取ってね。嫌だったら読まなくてもいいしね。売春、安楽死、捨て子、麻薬が合法。日本人にはちょっと考えられない状況かもしれないけど、僕はすべてについて賛成派だ。
ひとつずつ説明してみると・・・
例えば売春。
オランダとドイツでは、売春婦っていう職業が法律で認められてる。
社会保険もあるし年金もある。制約は、決められた場所で売春すること、健診を受けること(ドイツのみ)、18歳以上であることの3つ。僕はシゴトでハンブルグに行くことがあるが、レーパーバーンはいわゆる風俗街で、警察署のとなりにセックスショップは並ぶわ、キャッツは上演するわ、エロチック美術館はあるわ、飾り窓の中から「商品」のねえさんたちが笑って誘うわ、すばらしくエキサイティングな街である。
アムステルダムもそれと似てる。
カラダを売るなんてよくない!女性差別だ!ハダカを見せるのはよくない!という反対派と、法的に保護することでこそこそしなくなって犯罪防止になってる!売春婦たちはいっぱい抗議運動とかしてやっと職業として認められたんだからこれでいいのだ!っていう賛成派がいる。
次は安楽死。
現段階ではまだ法的に認められていない。オランダ国会でお話し合いの真っ最中である。現状は、安楽死は死亡者のうちの2%だか3%だか、けっこう多いらしい。安楽死の注射を打った医者は、書類送検はされるらしいが実際に刑罰はないのが実状。まぁとにかく刑事事件に該当するわけで、「ボク打ってあげました」っていうバカ正直な届け出は多くないという。神様からもらった命を粗末にしちゃいかん! 重要な問題だからよく考えないで簡単に認めるのはよくない!という反対派と、死に方だって選べていいじゃん! 遺族は実際に満足してるんだからいいのだ! っていう賛成派がいる。
捨て子。
ドイツのハンブルグには「ベイビーポスト」っていうのがあって、母親はそこに赤ちゃんを捨てることができる。ポストの前にはスタンプ台とノートが用意されていて、母親は最後の記念に赤ちゃんの足形を持ち帰れる。そのノートには、もう一度考え直しましょうっていう一文が書いてある。赤ちゃんを捨ててから数ヶ月以内なら取り戻すことも可能。捨てるんなら産まなきゃいい! 赤ちゃんがかわいそう!という反対派と、ゴミ箱に捨てられて死ぬよりたすけたほうがいい!っていう賛成派がいる。
最後に麻薬。
有名な話だと思うけど、アムステルダムの喫茶店ではソフトドラッグ(マリファナ、ハシッシュ)が吸える。メニューを見ると、コーヒーとか紅茶の次のページにはソフトドラッグがずらりと並んでいる。もちろんハード(ヘロイン、コカイン、LSD、覚醒剤…)は違法。カラダに悪い、だからよくない!という反対派と、ソフトドラッグを合法にすることで、ハードドラッグの使用が防げるから国民を守れる!別にそれほどカラダに悪くない!オトナなんだから節度を知っていれば大丈夫!っていう賛成派がいる。
僕は、この世界は本当はけっこう自由だと思っているし、みんなが幸せなのがいいなと思う。「やってはいけないこと」が、そんなに多いはずはない。常識っていうのだって、正しいことって意味じゃなくて「ある地域における多数派の意見」ってだけのことだから、ころころ変わって不思議はない。だれが決めたのかは知らないが「裁く側」の人間が、行為や物事を禁止するにはそれなりの理由がいるはずだろ。裁く側の都合とか感じ方は問題じゃない。「それなりの理由」はただひとつ、だれかの幸せを奪っちゃいけないってこと。
どうも反対派は理由が弱いよね。
カラダを売るのがよくないっていうのはなんでだ?
ハダカを見せるのがよくないのはなんでだ?
やっとの思いで法的保護を勝ち取った売春婦の誇りはどうなる?
だれにとっての女性差別なんだろう?
買う人間がいて、ビジネスとして成り立っているんだから他の職業と同じように保護されないとおかしいだろ? 犯罪防止になってるっていう事実も無視できない。
売春婦だけが保護されないとしたら、ひどいじゃないか!そのほうがよっぽど差別だ。
安楽死の問題だって、神様だろうがなんだろうがかまいはしないが、その命はもう、少なくとも神様のものじゃない。その人のもんだ。だいたい、その神様はなんのために命をくれたと思ってるんだろう?
苦しむためじゃない。よく考えて、ちょっとでも幸せになれるほうを選んで何が悪い!重要な問題だからよく考えるのはその人であって、国会でよく考えたところで結論はでないのだ。
国会でお話し合い中のそこそこ健康なやつらに、ガン患者の痛みは絶対にわからない。
安楽死を認めないなら、よく考えたところで選択肢がないじゃんか。そんなの嫌だ。
赤ちゃんを捨てるんなら産まなきゃいいのは両親の問題であって、赤ちゃんがかわいそうとは別の問題なんだから、なんでもかんでも感情的、発作的にいっしょくたにするのはあんまりスマートじゃない。僕は目の前で赤ちゃんがゴミ箱に投げ込まれたら、たすけるさ。捨てられてゴミ箱の中で死ぬ方が幸せなんてどうかしてる。
ソフトドラッグがカラダに悪いっていってもどれくらい悪いかわかってんのかな?
もちろん量の問題はあるけど、んなもんは、酒もタバコもせき止めシロップも一緒。せき止めシロップでとべるの知らないのか? 薬理作用の話をするんなら、はっきりいってソフトドラッグはぜんぜんカラダに悪くない。っていうか、いい。タバコの方がよっぽど怖い。ヘロインとかLSDの使用が防げる害のないモノ、ただそれだけのこと。嫌がるだれかに無理矢理マリファナとかタバコとか吸わせたらちょっと怒ってもいいけどさ、自分のカラダでしょ、オトナなんだからいいじゃん、趣味ぐらいは自由に持っても。
オランダは、インディペンデンスを重んじる国。
個人の自立は、国が独立することよりもはるかに大切なことだろう。
独立心こそが、国をつくり、人を動かし、進歩と発展を生み出すのだから。
自由に生き、自分のことは自分で責任をとる。
あたりまえのオトナの生き方を重んじる常識はとってもオランダらしい。
だれかに管理されたがりのあまえんぼさんの日本人には、遠い将来の話なんだろうか。
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