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●夢の技術レポート
先日、21世紀夢の技術展というイベントを見てきた。
大人から子供まで楽しみながら夢の技術を体験できる科学・技術の博覧会で、夢テクの名称でテレビCMをしている、あのイベントだ。会場は情報・通信、生活基盤、生命科学、宇宙・海洋開発、環境保全の5つにわかれている。ボクが真っ先に向かったのは本田技研のブース。
お目当てはもちろん、2足歩行ヒューマノイドP2である。
テレビCMでもおなじみの、あのロボットだ。
ロボットというと、重くて堅くてへんてこなカタチの工業用機械というイメージばかりが先行するけど、実際のP2はちょうどボクらと同じ大きさのヒト型で、ボクらがマンガやアニメで知っているロボットにずいぶんと近づいているようだ。手は5本の指があるわけではなく、親指とそれ以外の指という2つのパーツでできていて、チャック式のミトンをはめているあたりがなんともかわいらしい。また、足の裏側は運動靴のように凸凹のあるゴム製で、肩の部分はプラスチックで出来ていた。
ボクが行った頃はちょうどデモンストレーションイベントの時間だったので、P2が歩く姿をみることができた。膝をすこし折り曲げた状態で歩く姿はどことなくユーモラスだ。
デモンストレーションの時の客席は、ステージ近くの最前列が子供たちの専用スペースになっていたのだけど、今どきの子供はロボットが歩いたくらいじゃ歓声を上げたりしない。
むしろ大人達のほうが熱い視線を投げかけている。
「人間の友達になれるロボットを作りたい」ここからすべては始まった(らしい)。
周りの大人達は冗談半分で「友達にはなれないだろう」とささやいてたけど。
大人はロボットを「機械」と認識する。「機械」は「人間」ではない、と。
それに対し子供達にとっては、P2もロボコンも、「ロボット」。
インターネットも無かった数年前、パソコン音痴の大人たちは「コンピュータに何が出来る!」と揶揄した。パソコン1台で仕事が出来るなんて思いもしなかった。それが今では1人1台に迫る勢いで普及し、仕事や生活にも浸透してきた。今、ボクらの目の前にいるロボットは数年後にはボクらの友達になっているかもしれない。
「ボクは、ロボットとなかよし」
P2をじっとみている子供達は、無意識にそう感じていたのかも知れない。
ボクは理系の仕事をしてきたこともあり、研究者の気持ちがわからないでもない。
研究者というのは、要するに実験オタクな人たちだ。自分の「?」を「!」にすることこそが彼らの原動力である。生命科学のフロアはゲノム一色である。世界規模で研究してきたヒトゲノム計画も終わり、遺伝子の解析も進んでいる。21世紀は解析した遺伝子を応用したタンパク質レベルでの研究が盛んになってくる。
会場にはクローン技術で作成した2頭の乳牛がいる。この2頭の牛はとても疲れているような目をしていた。
「作成」っていうのもどうかと思うけど・・・。
クローン技術であれ自然であれ、この世に生を受けたからには、牛だってボクだってハッピーな一生を送りたい。朝から晩まで凄まじい数の人間に眺められたら相当なストレスだろう。ハッピーだとは思えない。
クローン牛だからって何もみんなに見せなくてもいい。
疲れさせてどうする。
背格好が似た牛を並べておいてもわからないぞ。
見た目には、単なる牛なんだし。
イベントを見た次の日、ボクの家の郵便受けに夢テク運営事務局から手紙が届いていた。中にはイベントの案内と、招待状が2枚...。
主催の日本経済新聞社〜、招待してくれるなら早く送ってくれよ。1,500円はらってチケット買っちまったじゃないか。しかも!一緒に行った友人の家にも同様の封筒が届いたらしい...
さすが夢テク、どんな夢の技術を使うとチケットすでに買った人に郵便物を届けられるのだろうか...
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