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ヨタばなし★スターメンバー バンクナンバー:vol.05

●今回はめちゃ社会派なのだ


20世紀末だ。世紀末にはいろんなことが起きるという。
人類が世紀末を何回くぐり抜けてきたのかわからないが、歴史的に本当に毎回そうだったんだろうか? まぁ、たしかに最近いろんな事故や事件や天災なんかも起きているみたいだ。天災のなかには、本当は人災といえるものも多そうだけどね。

いわゆる「不祥事」もあとをたたない。
TVを見てると、えらそうなおじさんが出てきて謝ったりなんかしているが、本気かどうか、どうもアヤシイ。数年前、Y証券が倒産したとき、社長さんがやはり記者会見で謝っていたのを憶えている。あのおじさんは泣いていた。「不祥事」の内容はともかく、あの姿勢は大事だ。たいていは、反省しているのかしていないのかわからない無表情の顔で、かなり意味のわかりにくい原稿を読むだけだ。芝居でもなんでもいいから、泣いて頭を下げてみろ。

今度の臨界事故だってそうだ。社長だかなんだかしらないが「うちは専門家がいないのでどうのこうの」と言ってみたり、「裏マニュアル」を作ってみたり、どこのだれだか知らないが「放射能は水で洗えば大丈夫」だとかアホらしいたわごとを言っていた。少しは真面目にやったらどうだ。またこういうことを書くとおこられそうだが、今回の事故なんていうのは限りなく殺人に近いわけだから、もうちょっと姿勢っちゅーもんをあらためないとまずいんじゃないの?と思うのだ。

もちろん、人間はだれでも失敗するんだから、たったひとりで責任を感じることはないし、個人攻撃は絶対によくない。その人が自殺なんかしちゃったらもう、ほとんど「他殺」である。しかし実際には、そういう同情の余地のないオトナが多すぎる。

政治家なんかもいい例で、質問されると突然記憶喪失になったり、辻褄の合わないオカシナことを言い出す。責任をとって辞任するっていうのも気に入らない。なんでもかんでもほったらかして辞めりゃいいんなら僕にだってできる。
お気楽なもんだ。どうしてこうもオトナたちは無責任なんだか。

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怒りついでと社会派ついでに、ちょっと話をそれるが、人災ってのは不公平だ。
オゾンホールができて紫外線が降り注ぐのはたくさんフロンガスを使ったからだし、地球温暖化は石油や石炭を燃やしすぎたからだろ。フロンガスを使った製品を僕も便利だと思ってたけど、使うガスをフロンに決めたのは僕じゃない。
冬は石油ストーブにかぎるねぇ、とは思うけど、僕ひとりがあったまるために燃やす石油の量は多くない。勘違いしてもらっちゃ困るが「自分は悪くない」って言ってるんじゃない。もっとたくさん燃やしたヤツがいるのだ。そいつにとっては金儲けだろ。二酸化炭素は植物がなんとかしてくれるはずだが、都会には森なんてない。言っておくが、僕は木を切ったりしてないぞ。まったく迷惑な話だ。

こういうことを書いていると、「みんなに責任はあるのです」と怒られることになっている。でも待ってくれ。

足りないのは情報だ。オゾンホールがあく前に誰か教えてくれよ。地球の温度が上がる前に言ってくれよ。そしたら企業も考えるだろ。みんな考えるだろ。
少し早くわかれば未来は変わるかもしれないんだから。それなのにだ。困ることに、いろんな企業と、いろんな財閥と、メディアは裏でつながっている。これはたとえ話だが、ある財閥がある企業に金を出しているとする。その企業は資源Aを使って商売していて、儲けた金の一部はその財閥の財布に入る。そして今度はその企業がある新聞社(TVも含む)に金を出しているとする。ある時、資源Aに関する問題(事故)が起きたとする。
そうするとこの問題は...あんまり報道されないのだ。だって都合が悪いから。
僕たちには、修正され選別された後の「情報のようなモノ」しか入ってこないのだ。こんなふうに、情報を隠したり修正したりする人たちと、人災の素をつくった人たちが、もしも一つのチームだったら?
やっぱりちょっと不公平じゃないか!

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今回は社会派気取り。
例の臨界事故で被爆した人が見たという「青い光」ってなぁに? がテーマ。

岩波理化学辞典を読んでみた。そこには、「電気を帯びた粒子が物質の中で動くときのスピードが、その物質の中を進む光の速さよりも速いときは、放射エネルギーをだす」なんてことが書いてある。で、「ソ連の物理学者チェレンコフは、そういう高速で動く電子が実際に光をだすことを1937年に観測した」ってことも書いてある。これが「チェレンコフ光」だ。この物質というのが、例えば透明な「水」だったとすると、青白い光が見えるらしい。
どうやらこれみたいだ。

さて、今回の事故のチェレンコフ光を「青く」見せた「透明な物質」はなんだったんだろう。設備と人の間にある「透明な物質」には何があるかを考えればいい。可能性は、3つ。

第1に工場の設備のどっかしらの部分にあった水
第2に空気
そして、これがこわいんだけど...
第3に「水晶体」つまり目である。

水晶体はデリケートで、放射線によって組織がこわれやすい。事故現場近くで、事故から6時間半たったときに測った中性子線は毎時4.5ミリシーベルトだと公開されている。国際放射線防護委員会で目をこわさないためにはこの辺が限界と定めている放射線量が年間150ミリシーベルトだから、これは、単純計算で、260倍である。
もし、事故現場そのもので事故の最中に測られていたらこんな量じゃすまない。
深刻なのだ。

1999/10/08

日刊ヨタばなし★スターメンバー




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